「頭は僧侶、顔面は公務員、鼻だけプロゴルファー」 珍妙な合成写真で免許証を取得しようとした破戒僧のお粗末手口とはについて
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2016/08/29
「頭は僧侶、顔面は公務員、鼻だけプロゴルファー」 珍妙な合成写真で免許証を取得しようとした破戒僧のお粗末手口とは
頭は僧侶、顔面は公務員、鼻だけプロゴルファー。違和感満載の合成顔写真を使って運転免許証を不正に再発行しようとしたとして、有印私文書偽造・同行使などの容疑で川崎市の僧侶が逮捕された。地元仏教界でも異質な僧侶として有名だったが、あまりの稚拙な手口に捜査員からは驚きの声が上がる。修行を積んでも煩悩はぬぐえなかったのか。身柄が拘束され、大事なお盆期間中は寺を不在にする“罰当たり”な結果となってしまった。
■レッスンプロら4人逮捕 運転免許の「替え玉受験」が発端
一連の事件で逮捕されたのは、川崎市中原区市ノ坪にある東福寺の僧侶、杉本暁(ぎょう)宥(ゆう)容疑者(59)のほか、東京都台東区のゴルフのレッスンプロの男(51)▽横浜市保土ヶ谷区の日本年金機構職員の男(50)▽同市南区南太田の無職女(55)-の4人。
警視庁によると、色覚障害のため運転免許の取得が困難な杉本容疑者が、自動車学校の試験を替え玉受験してくれる人物がいないか無職の女に相談したところから事件は始まる。
女はインターネットで雑務を受け付ける「便利屋」の仕事をしており、過去にも杉本容疑者の依頼で粗大ゴミの処理などを請け負ったことがあったという。
女は、知人である年金機構職員の男を杉本容疑者に紹介。替え玉受験を承諾した年金機構職員の男は、杉本容疑者の住民票を持って横浜市内の自動車学校に入校し、昨年1月に晴れて免許証を取得した。
もちろんこの免許証には、年金機構職員の男の顔写真が印刷される。生え際の位置や輪郭など、杉本容疑者と職員の顔はぱっと見ただけでも似ていない。
■顔写真を変更するためにひねり出した一計とは?
免許を自分のものとしたい杉本容疑者は一計をひねり出す。
今年7月、この免許証の「顔写真部分が傷ついた」として、運転免許試験場で新たな顔写真を提出し、再交付を申請しようと試みたのだ。年金機構職員に手続きを頼むが、さすがに「そんな危険なことは嫌だ」と拒否。最終的に無職女性の紹介で、レッスンプロの男に依頼することに決めた。
その際に作ったのが3人の顔をミックスした合成写真だ。インターネットで写真店に申し込み、額から上は自分、眉から下はレッスンプロの男、鼻だけ年金機構職員の男というなんとも微妙な写真を作った。この顔写真を試験場に提出して、新たな免許証を入手しようと画策したのだった。
杉山容疑者は「少しでも似せようと思った」と話しているが、再交付手続きに来たレッスンプロから写真を受け取った試験場の職員が、不正にすぐ気付いて計画は頓挫した。
ちなみに、最初の写真部分が傷ついた理由は、「落としたら隙間に挟まったので、抜いたら傷ついた」などとしている。
■「ネコが落ちるほど家が傾いている」 住宅ローンのため免許証が必要に?
そもそも、なぜこんな苦しい偽装を重ねてまで免許証がほしかったのか。
捜査関係者によると杉山容疑者は、寺の敷地内にある古い自宅を新築したかったらしい。ただ住宅ローンを組む際に、担当者に「免許証が必要」と説明されたという。本来、身分証明なら住基カードなどでも可能のはずだ。
加えて、捜査員が新築したかった理由を問うと、「東日本大震災で自宅が壊れた。屋根に上ったネコが落ちてくるほど、家が傾いている」と答えたという。
「どこまでが本当かよく分からない」と、捜査幹部も首をひねる。
続く
http://www.sankei.com/premium/news/160827/prm1608270027-n1.html
記事引用元
「頭は僧侶、顔面は公務員、鼻だけプロゴルファー」 珍妙な合成写真で免許証を取得しようとした破戒僧のお粗末手口とは
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