野沢雅子 「今の若手声優は個性が薄い。原因は声優学校の存在」について
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野沢雅子 「今の若手声優は個性が薄い。原因は声優学校の存在」
1 名前:Hero syndrome ★@\(^o^)/:2016/08/28(日) 15:27:57.69 ID:CAP_USER9.net
野沢雅子:う~ん、どうしても個性が薄いように見えてしまいますね。可愛い女の子の声はこういうふうに演じるとか、型にはまった演技をしてしまっているんじゃないかしら。
平野:それは私も同感なんですよね。私が新人だったころは、周りにいる先輩方が皆さん個性的な演技をなさっていて、それにとても刺激を受けました。音響監督も舞台出身の方が多くて、個性をしっかり伸ばしてくださいましたし……。それがどうして今のようになってしまったんだろうというのはよく考えます。
野沢:“原因”の1つは声優学校の存在だと思います。
平野:でも、マコさんも教える立場に立たれたことがありますよね?
野沢:昔、勝田久さん(『鉄腕アトム』お茶の水博士など)にどうしてもって頼まれて……また、それを肝ちゃん(肝付兼太さん)相談なしにが引き受けてきちゃうんですよ。仕方なく何度かやらせていただきましたけど、今はもうやらないようにしています。そもそも演技って教わるものではないでしょう? 右も左も分からない新人さんに「こういうシーンでは、こういうふうに演じましょう」なんて教えたら、みんなそう演じるようになってしまいますから。
平野:実は『うる星やつら』のような作品がそういった流れを作り出してしまったのかな、と思うことがあります。可愛い女の子がアイドルのように活躍する様子をみて、テレビの前の若い子たちが、「俳優」ではなく「声優」に憧れるようになってしまった。そして、そうして生まれた声優さんの出演作品を見て、次の世代の子供たちが同じような選択をしていく……。アニメを見て、アニメのマネをして声優になっていくので、コピーのコピーのコピーみたいな感じになっていくんですよね。結果、どんどん演技の幅が狭くなっていってしまうんです。
野沢:たまに事務所の後輩から「どうすれば一人前の声優になれますか」と質問されることがあるのですが、それには、とにかく周りを観察しなさいと言っています。そうやって自分だけの演技の引き出しを増やしていくことが大事なんです。今の若い子は、人の作った引き出しをそのままマネしてしまっているのがもったいないと思いますね。
http://otocoto.jp/special/nozawa002/3/
記事引用元
野沢雅子 「今の若手声優は個性が薄い。原因は声優学校の存在」